イタリア人の働き方 国民全員が社長の国


内田 洋子, シルヴィオ・ピエールサンティ / 光文社(2004/01/17)
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初めてお会いした人とイタリア話で盛り上がり、別れ際に手渡された本。


私がイタリアにはまった理由が「あれだけ有名でいいものをたくさんつくっているのに、実は家族経営でとっても暖かい人たちがやっていることがわかったからそれを伝えたくて。」と熱く語った私。
「イタリアのような起業家がたくさん生まれれば日本ももっといい国になると思う。」と話していた彼女。


「今日話したようなことが書いてあるから」と手渡されたこの本を読み始めたらとまりませんでした。私が目で見て感じてきたことは本当だったんだ、と思って嬉しくなってしまったのです。モデル並みに美人名人が靴磨きの達人として有名になって言った話、幻の生ハムの達人、自転車界のフェラーリなど様々な人のインタビューが紹介されています。その仕事に対する考え方や人生に対する考え方はとても共感できました。


とても有名な人たちなのに、決して量産はしない。自分の人生の中でバランスを決め、上質のものを自信を持って作れる範囲で経営していく。だからこそファンがいる。


イタリア人は確かにのんびりしているところもあります。でも、それが許せてしまうのはやはり人の温かさと理由がわかるからでしょう。適度におおさっぱなところが私の性格にもあっているのかもしれません。そして起業スタイルも同じなのかも、と思った1冊でした。


達人になるぞ!?